◆夫に看取られたいんです
──結婚して何か変わりましたか?
付き合い始めて半年後には同棲を始めていたので、生活自体は変わらないですね。私たち、一度も喧嘩したことないんですよ。そのくらい相性がいい。もちろん二人で暮らすと、洗濯ものが増えるとか、家が散らかるとか、めんどくさいことは増えますが、そういう面も含めて私は誰かと暮らすほうがいい。一人で寝るのは淋しいなと思うし、話し相手がいるって楽しいですもん。家事については、主に家で仕事をしている私がやっていますが、料理が得意な夫に休日の炊事は任せています。
──若い頃の結婚と比べて、違う点はありますか?
単純に「多くを求めなくなった」ことですね。だから喧嘩しないのかも(笑)。それからもう一つ、結婚前に、介護とか、看取ることをイメージしました。若くない現在、老後や死は遠くない未来なので、受け入れられる相手かどうか、ある程度考えましたね。
子供を産み育て、長い時間をかけて家庭を築いていく20代・30代の結婚と、人生の折り返しを過ぎてから2人で生活していく40代・50代では、結婚の意味が変わってきます。その上で、自分が結婚したいのかどうか、考えるのが大事かもしれませんね。
──晩婚は、介護や看取りが、想像できる年齢になっていますよね。
私は、夫に看取られたいんですよ。だから一日でもいいから私より長生きしてねと言っています。だけどもし私が夫を看取ることになったら、その後はまた婚活しようかな(笑)。
◆選ばれる人とは? 転職成功者と「ヒモ」の共通点
──島田さんの婚活は成功したわけですが、何がよかったと思いますか?
私は半分取材だと思ってやっていたので、どういう恋愛をしてきたかとか、なぜ婚活をしているのかとか、まるでインタビューのような質問ばかりしてしまい引かれることもありました。でも面白いと思ってもらえることのほうが多かったです。婚活で大事なのはコミュニケーションですから、会話が途切れないこと、相手に興味を抱くことが、功を奏したのではないでしょうか。
──ご自身の条件や希望を、きちんと相手に伝えるのも大事ですね。簡単なようで、案外できないような気がします。
譲れない条件ほど、最初に言うことは大事だと思います。相手が受け止めてくれなかったらご縁がなかったと思えばいいんです。言いにくいからと後回しにしたり、相手に合わせたりしたら、あとあと後悔するんじゃないかな。言えるか言えないかって、自分に自信があるかどうかに拠るところがあると思いますね。男女ともに、自分に自信のある人は好まれます。だから堂々と、自信を持って主張したほうがいいですよ。