40代の婚活でも勝機はある(写真:アフロ)

◆結婚相手へのそれぞれの「条件」

──ここから島田さんの婚活についてお聞きします。旦那さんとの出会いはどういうものでしたか?

 初対面で朝まで飲んじゃったんです。会う前に1か月くらいメールのやりとりをしていて、気が合うなとは思っていたんですが、実際に会ったら盛り上がりすぎて。うっかり終電を逃して、カラオケに行きました。こういう時、男性は下心を示すこともできると思うんですけど、彼とは純粋に朝まで、一睡もせずに、歌い続けました。

──島田さんはご主人のどこを気に入ったんですか?

 婚活で出会ってるので、恋愛のようなテンションではないのですが、それでも、こんなに自然に楽しくいられる人はなかなかいないと思ったんです。私は婚活中、120人とメールをして、23人と会いました。会った人の中には、この人に決めてもいいかな、という人は何人かいたのですが、夫ほどぴったりの人はいなかった。

 私は物書きである都合上、ある程度、プライベートを書かないわけにはいかないんですね。それを認めてくれる人というのが、結婚相手に対する唯一の条件でした。受け入れることが難しい条件ですが、夫は、むしろ楽しんでくれる人だったんです。職業についてはプロフィールにも記載していましたが、ペンネームは初対面の日に明かしていました。

──ご主人は島田さんのどこを気に入ったんでしょうか?

 聞くところによると「外見」と「年上なこと」が好みだったらしいです(笑)。あと、尊敬できるかどうかも大事だったようです。私は3つ年上なのですが、物書きをしていることをリスペクトしてくれました。

 ちなみに、バツイチの夫には、前の奥さんと暮らしている息子がいるんですね。月イチで会っていて、家に泊まりに来たりもするから、息子と仲良くできる人、というのが彼の条件でした。

──島田さんは仲良くなれたわけですね。

 幸いにして。私自身も、できれば子供のいる人がいいと思っていたんです。私はもう産めないので、相手に子供がいたほうが望まれなくて気楽かなと。今は3人で遊びにも行くし、ラインもする仲です。本当にいい子で、前の奥さんの育て方がよかったんだと思いますね。

 ただ、夫のご両親の思いなどもあって、すぐに結婚、という展開にはなりませんでした。私の親も慎重になっていましたし、私たちも、できれば誰の反対もなくいいタイミングで結婚したかったので、焦らず時期を待ちました。

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