入口がすぼまり、中が膨らむ「フラスコ型」と呼ばれる東京湾は、周辺海域からの影響を受けにくく津波が発生しづらいといわれている。国の被害想定でも首都直下地震での津波は1m以下とされているが、標高の低い沿岸部では水が流れ込んでくる可能性に注意したい。
◆東京五輪会場にもなる「新しい町」
長い論争を経て、昨年11月に「79.3%が江東区、20.7%を大田区に帰属」と決定した中央防波堤埋め立て地は、東京五輪の馬術やカヌーの会場となることでも知られる。江東区は3月に「町名」を発表予定だが、新規開発された埋め立て地の安全性はあまりに未知数だ。
◆「避難場所」がない地域もある
湾岸地域(新砂地区以南)の「地区内残留地区」とは、火災による大規模な延焼被害が比較的少ないと想定され、広域避難場所を必要としないため、自宅や職場での待機を求める地区をいう。千代田区のように、区全域が地区内残留地区に指定されている地域もある。
※女性セブン2020年2月20日号