2018年のW杯で日本代表を率いた(写真/AFLO)
■僕はただ勝つだけでは気に食わない
「AFCチャンピオンズリーグ2008決勝アデレード・ユナイテッド戦後 西野朗監督会見」(下薗昌記、スポーツナビ、2008年)
・西野朗(サッカー監督)1955~
日本代表監督として2018年W杯を率いた名将の原点は、ガンバ大阪を“超攻撃的チーム”に進化させたことにある。
これは「AFCチャンピオンズリーグ2008」決勝を最後まで攻め続けて勝ち切った選手を讃えた言葉だ。魅せる試合にこだわる西野だからこそ、W杯で“時間稼ぎ”と批判も受けた「パス回し」を指示してまで決勝トーナメント進出に賭けた選択に胸が熱くなる。
■人には変則。自分には基本。
『杉原輝雄 ゴルフ上達100の言葉』(杉原輝雄著、日本経済新聞出版社、2010年)
・杉原輝雄(プロゴルファー)1937~2011
身長162cmの小さな体躯から繰り出される個性的な五角形スイング。それゆえ杉原のゴルフは世間から「変則」だと言われ続けた。
しかし、「自分の体力や癖にあったものが基本」だと考える杉原は、膨大な練習を積むことで独自のスタイルを確立した。経験からくる自身の直感「第一感」を是とし、“グリーン上の勝負師”と呼ばれる勘を養った。
※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号