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セカンドオピニオンの誤解、意見を聞くだけで検査・治療せず

経験したことのない痛みはすぐに病院へ(イラスト/ユキミ)

 なんとなく体調が悪いけど、病院に行くのは面倒くさいし、すぐに治るだろう……などと、症状を放っておく人も多いだろう。あるいは、よっぽどの症状でない限りは、わざわざ病院に行く必要はない、と考える人もいるかもしれない。

 しかし、それは正解ではない。現役外科医の山本健人さんによると、些細な症状でも不安があるなら受診してもらっていい、とのことだ。

 特に、突然の痛みや経験したことがない痛みはすぐに病院へ。くも膜下出血による頭痛や、大動脈解離の胸痛・背部痛など、命に危険が及ぶような病気の痛みには、突発的に起こるものが多いからだ。

◆誤解が多い!「紹介状」と「セカンドオピニオン」は違う

 正しい診断、ベストな治療を受けるべく、「セカンドオピニオン」を求めるケースも多いが、「セカンドオピニオン」がどういったものなのか、しっかり把握していない患者も少なくないのだ。

「セカンドオピニオン」とは治療中の病気について、ほかの医師の意見を聞くシステム。意見を聞くだけで、検査も治療も行われない。さらに健康保険が使えないので1万~4万円ほどかかり、その後、元の病院で治療を続けることになる。

 一方「紹介状」は、ほかの病院で治療できるよう医師に紹介してもらうシステム。両者を混同し「セカンドオピニオンに行ったのに治療をしてもらえなかった」と言う患者も多いという。違いを覚えておこう。

※女性セブン2020年3月5日号

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