冬から春先が旬のブロッコリーだが、茎も食べられるのに捨ててしまう人も多いのでは? そこで、ブロッコリーを丸ごとおいしく食べられる切り方、ゆで方を紹介する。
【教えてくれた人】
◆豊満美峰子さん/女子栄養大学大学院了。同短期大学部の食物栄養学科准教授。調理学を専門に教鞭をとる。
私たちがよく食べているブロッコリーの頭の部分は、花のつぼみ。ビタミンAやCが豊富に含まれているが、実は茎にも栄養があり、甘みはつぼみより強い。
「茎はアスパラガスのような食感と風味でおいしいので、ぜひ食べていただきたいです。味にクセがなく、サラダや炒めもの、スープにもぴったりですよ」と豊満さん。
ただし、茎は硬い部分があるため、下処理が必要。
「茎の皮や根元は、筋が入っていて硬いので切り落とします。下ゆでをする際も火が通りにくいので、つぼみよりも長めにゆでるのがポイントです」(豊満さん)
◆「つぼみ」大きさを揃えて火の通りを均等に
【1】ボウルにためた水で振り洗いする
つぼみ部分はよく洗わないと小さな砂や虫、汚れがたまっていることもあるため、水の中でしっかりと振り洗いする。虫がついている場合は、20分程度水につけてから振り洗いするとよい。
【2】葉を取り除く
茎に残っている葉はあらかじめ切り落としておく。
【3】つぼみを小房に分ける
外側のつぼみから順に、房の根元が枝分かれしている部分に包丁を入れて切り分ける。
【4】大きさを揃える
大きな房は根元から半分に切り、ほかのつぼみと大きさが等しくなるよう切り揃える。サイズは、料理に合わせて食べやすい大きさにする。