国際情報

新型コロナの発生源 武漢市海鮮市場以外の可能性も指摘

歴史ある銭湯が危機に

コロナの発生源に新説登場

 中国における科学研究において最も権威がある中国科学院の研究チームは新型コロナウイルスの発生源について、「これまで言われているような湖北省武漢市の武漢華南海鮮市場ではない可能性がある」との研究成果を発表した。

 研究チームでは、集めた93のウイルスの遺伝子データを解析、複数のタイプが見つかり、それぞれの拡散状況を検討したところ、ウイルスは、他の場所で発生して、その後、武漢市の海鮮市場で拡散した可能性があるとしている。つまりウイルスは市場外から来た人によって市場内に持ち込まれて、結果的にウイルスが市場内で増殖し市場を訪れた多くの人々に感染したというのだ。

 この新説は中国科学院傘下の中国脳研究協会のHPに掲載されている。

 研究チームによると、新型コロナウイルス自体は11月下旬から12月初めに、市場を訪れた人によって持ち込まれ、他の市場関係者に感染したものとみられる。その後、12月8日と1月6日に、多数の人々が市場を訪れたことで、新たな感染者が急増した。

 それらの人々が武漢市内の居住地に戻って、彼らと濃厚接触した家族らが新たにウイルスに感染し、新型肺炎を発症したという。

 研究チームのリーダーである余文斌博士は「中国国立疾病管理予防センターが1月6日に新しいコロナウイルスに関するレベル2の緊急警報を発したが、情報は広く共有されていなかった」との新事実を明らかにしている。そのうえで、余氏は「警告が注目を集めていたら、1月中旬から下旬の中国や、その他の国々での感染者は劇的に減っていたはずだ」と指摘している。

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン