国内

離島高校生を東大合格させるプロジェクト発足、その充実内容

石垣島の東大志望の高校生に受験ノウハウを指導。高校生1人に東大生3人がつく豪華さ

 東京大学に『東大フロンティア・ランナーズ(UTFR)』というサークルがある。彼らは「非進学校から東大に合格した」現役東大生だ。

 そんなUTFRのメンバー11名をインタビューした本『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』(小学館・太田あや著)が発売された。東大受験に対応する授業や指導体制が整っておらず、情報も少なく、周囲に競い合う仲間やライバルもいない。そんなハンデを彼らはいかに乗り越え、合格を果たしたのか。高校時代の過ごし方や、使っていた参考書など、その秘密が詳しく語られている一冊だ。

 2月中旬、夏を思わせる暑さの沖縄・石垣島にUTFRのメンバーはいた。東大志望の高校生への学習支援や、中高生などに大学生活や研究内容を紹介する講演会を行うことが目的だ。UTFR2代目代表の神田直樹さんはこう話す。

「石垣島の高校生は、自分たちの高校時代ととても似ている環境にあると感じています。そんな彼らが、東大だけではなく、もっと気軽に大学を目指せる雰囲気をつくりたい」

 UTFRには現在50名ほどが所属。初代代表は大野康晴さん。彼が友人と2017年に非進学校出身者だけのサークルとして立ち上げた。

「開成や灘などの進学校出身者とは全然違う環境で、さまざまな経験をして東大に合格したことをもっと生かす活動がしたいと思ったのです」(大野さん)

 石垣島の中高校生への支援は、2019年9月にスタート。前出の神田さんが、通信制高校から独学で東大合格を成し遂げた経験を石垣島在住の知人に話したところ、より多くの人に聞いてもらいたいと依頼を受け、イベントを行ったことがきっかけだ。

 取材した日は石垣島にある塾を借りて、UTFRのメンバー8名が島の東大志望の高校生5名に勉強法や東大の過去問の解き方などを指導していた。沖縄県立八重山高校に通う高2の男子生徒は言う。

「東大を目指したい思いはありましたが、周りは本気にしてくれませんでした。そんなときUTFRのメンバーが来島して、ぼくの気持ちを受け入れてくれた。嬉しかったです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉県の工場でアルバイトをしていた
【ホテルで11歳年下の彼を刺殺】「事件1か月前に『同棲しようと思っているの』と嬉しそうに…」浅香真美容疑者(32)がはしゃいでいた「ネパール人青年との交際」を同僚女性が証言
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
保護者責任遺棄の疑いで北島遥生容疑者(23)と内縁の妻・エリカ容疑者(22)ら夫妻が逮捕された(Instagramより)
《市営住宅で0歳児らを7時間置き去り》「『お前のせいだろ!』と男の人の怒号が…」“首タトゥー男”北島遥生容疑者と妻・エリカ容疑者が住んでいた“恐怖の部屋”、住民が通報
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
《交際説のモデル・Nikiと歩く“地元の金髪センパイ”の正体》山本由伸「31億円豪邸」購入のサポートも…“470億円契約の男”を管理する「幼馴染マネージャー」とは
NEWSポストセブン
学業との両立も重んじている秋篠宮家の長男・悠仁さま(学生提供)
「おすすめは美しい羽のリュウキュウハグロトンボです」悠仁さま、筑波大学学園祭で目撃された「ポストカード手売り姿」
NEWSポストセブン
モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン