「いまの仕組みでは37.5度以上の発熱が続けばウイルス検査の対象になり、症状が軽い人でも検査をしたら隔離し、それで陽性と診断されたら、いくら元気でも2週間程度入院する必要があります。この間に、ベッドが足りず、重症化する怖れのある患者を受け入れられないことが最も心配です。たとえ重症化してもなるべく早い段階で適切な治療を受ければ回復の見込みはある。だからこそ、症状の軽い人ではなく、重症になりそうな人を優先的に診療できる仕組みが求められます」
つまりは、感染者が増え続けて「予防」に限界があることが見えてきた以上、一人ひとりが感染予防とともに「重症化」を避けるための知識を身につける必要があるということになるだろう。
※週刊ポスト2020年3月27日号