今年1月放送の『沸騰ワード10』では、ジャパンアクションエンタープライズの稽古場で本格アクションのトレーニングに参加すると、時代劇や舞台で花形とされる100人を連続で斬る立ち回り“百人斬り”に挑戦。2日に渡り、重さ1キロの模造刀を使った練習を行った末、見事百人斬りアクションを成功させた。
ハードかつ危険も伴うアクションに持ち前の負けん気と女優魂を見せて取り組んだ姿に、ネット上では視聴者による「凄いし、格好いい」「こんなに芯があって意志の強い子だとは知らなかった」といった称賛の声が多く上がっている。
桜井日奈子はアクション女優として活躍できるか? 映画評論家の寺脇研氏に現在のアクション女優について聞くと、「最近だと、もともと空手をやっていた武田梨奈が活躍していますが、彼女に続く女優はなかなか出てきていないのが現状」とのこと。
桜井が入り込む余地はありそうだ。寺脇氏は、アクションは見た目の派手さではなく基礎練習こそが重要だと話す。
「トップレベルのアクションスターといえば、かつて千葉真一のジャパンアクションクラブが輩出した志穂美悦子という名女優も忘れられません。彼女らはスターになってからも激しいトレーニングを積んでいました。当たり前のことですが、アクション女優にはなによりもまず優れた身体能力が必要ですよね。形だけのアクションだとすぐに行き詰まってしまいます。桜井さんにもしっかりとしたトレーニングを積んでいってほしいですね」
激しいスポーツであるバスケの経験者という素地は、確実に生きてくるだろう。寺脇氏も「今の時代にアクション女優を目指すという心意気はすばらしいと思います。まだまだ若いですから、期待しています」とエールを贈っていた。
2020年カレンダーの発売イベントでも「2020年こそアクション作品に挑戦したい。作品が決まっているわけでもないのに、定期的にアクションの練習はしています」と意気込んでいた桜井日奈子。得意の右回し蹴りがスクリーンで見られる日もそう遠くはないかも知れない。
●取材・文/大木信景(HEW)