宇野勝氏は打撃コーチとして日本一に貢献(写真/共同通信社)
「投手が中心のディフェンス重視の野球でした。選手は勝つために練習し、チーム野球に徹した。ファンから見れば手堅い野球で、派手さがなかったのは事実です」(宇野氏)
2007年の日本シリーズ第5戦、勝てば日本一の場面で山井大介が8回まで完全試合を続けていたが、落合監督は9回のマウンドにストッパーの岩瀬仁紀を送り出した。
「前年に山本昌を温情で続投させて日本一を逃した反省だった。チームは日本一を達成したが、中日ファンからは非情采配への批判も多かった」(前出・担当記者)
ファンに反発されてもオレ流を貫いた落合監督。宇野氏は「強ければファンはついてくる。ただ、プロなので言葉は悪いが、マスコミを利用してチームの宣伝もしないといけなかった」と締めくくった。
※週刊ポスト2020年4月3日号