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2020.04.10 07:00  週刊ポスト

肝機能の指標γ-GTP 飲酒ではなく薬が原因で上昇することも

「検査前日だけ禁酒」にあまり意味はない

 酒好きにとって、毎年の健診で気になってしまうのがγ-GTPの数値である。γ-GTPは肝臓がアルコールを分解・解毒する作用に関わる酵素で、健康診断では肝機能の指標のひとつとして用いられる。

 成人男性では50IU/L以下が正常値、成人女性で30IU/Lだが、秋津医院院長の秋津壽男医師は、

「飲酒習慣がある人は、健診で毎年100~150IU/L程度の値が出ることもある。生活習慣によって変化しやすい数字なので、基準値オーバーでも、即治療が必要というわけではない」

 という。ただし、2ケタの数値に収まっていても毎年低い値だったのが、ある年から急激に上昇したら要注意だ。

「胆石など胆のうに異常が生じると急激に上昇することが知られています。上昇度合いが非常に大きいケースでは、胆のうがんの疑いも生じます」(秋津医師)

 それ以外にも、飲んでいる薬によってはγ-GTPが急上昇したり、何年も基準値を超えたりしてしまうケースもあるという。

「γ-GTPは薬の代謝にも関わっているため、薬剤性肝障害という一種のアレルギー反応を起こし、数値が上がる場合がある。

 これは葛根湯や市販の風邪薬、肝臓にいいと言われているウコンを飲んだ場合でも起こり得ます。新しい薬を飲み始めた時だけでなく、以前から飲み続けている薬がアレルギー反応を起こすこともあります」(秋津医師)

 お酒を飲む習慣がないのに、γ-GTPが毎年、高くなっている人は、服用薬が原因の可能性があるので、医師に相談するなどして、確認したい。

γ-GTP、こんな数値は要注目

※週刊ポスト2020年4月17日号

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