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尿酸値の急激な上昇や低下 痛風以外のリスクへの注意が必要

間質性肺炎はどんな病気?(写真はイメージ)

尿酸値でも体調の変化が分かる

 尿酸は痛風の原因となる物質で、基準値は成人男性で3.8~7.0mg/dlとされている。だが、これも基準値内だからといって安心はできない。ナビタスクリニック理事長の久住英二医師がいう。

「一昨年が4、昨年が5、今年6というように、少しずつ上昇してきたら、体に何か変化があると思ったほうがいい」

 肉食に偏った食生活や飲酒など何らかの原因で血液中の尿酸の濃度が上昇し、濃度が限界を超えると血液中に結晶が作られる。さらに尿酸値が高い状態が続くと、尿酸の結晶が関節の内側に沈着していく。この尿酸の結晶を、白血球が外敵と勘違いして攻撃する時に激痛が生じるのが、痛風発作だ。

「痛風は遺伝的な要因が大きく、尿酸値が非常に高くても痛風になりにくい人もいれば、基準値内に保たれているのに痛風発作が起こる人もいる。一般に男性で太り気味の人は、基準値内であっても痛風の発作を発症しやすいため、数値の変化に気をつけるべきだと考えられます」(久住医師)

 尿酸値の急激な上昇は、生活習慣以外の原因がある可能性もある。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が言う。

「高血圧の治療によく使われる利尿剤や気管支喘息に用いられる薬、血液をサラサラにして血栓を予防する薬などの副作用で上昇することが知られています。ほかにも、がん細胞は尿酸を活発に生成することがわかっています。悪性腫瘍、とくに白血病やリンパ腫などの血液のがんを患うと尿酸値が高くなることが知られています」

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