「脱いだままの形でパジャマが床に落ちていて。いつもなら何も思わずに拾って畳むのですが、脱いだ本人がそばにいると思うと、つい『これくらい自分でやってよ』と口に出してしまいました。そうしたら『おれは仕事中なの!』と、胸を小突かれたんです。それまで手を出されたことがなかったので、私も混乱してしまって…。夫の外出が増えたのはこのときからです。『会社に行く。帰りは感染防止のために、空いている遅めの電車で帰る』と、週に2、3日は“出社”しているようです」
香織さんは不倫を疑っているが、問い詰めてはいない。
「またけんかになると思うと、それだけでストレス。いっそ、別居した方がお互いに楽じゃないかと思っています」
こういった状況は、何も日本に限ったことではない。情勢不安にかさね、外出までもが制限されたことで、世界中の家庭の平和が揺らいでる。
「国連は、女性への家庭内暴力が増えているとして各国に対策を求めています。実際に外出が強く制限されているイギリスではDVの相談件数が65%、フランスでも30%以上増えています。中国では、離婚申請件数が過去最多になった地域があります」(全国紙記者)
※女性セブン2020年4月30日号