国内

緊急事態の出口戦略 感染をどこまで許容できるか合意必要

大阪府は”独自モデル”を発表(時事通信フォト)

 5月31日まで延長された緊急事態宣言。安倍晋三首相は14日を目途に解除可否の基準を示すとしたものの、遅きに失した感は否めない。

 論理的かつ具体的な“ゴール”が示されなければ、国民は疲弊するばかりだ。各分野の専門家は“望ましい出口戦略”をどう考えているのか。

 延期で最も懸念されるのは「経済的な打撃」だ。経営者からは「当初の5月6日までの自粛と思って耐えたのに、補償なしで再延期は厳しい」との声が聞こえてくる。前東京都知事の舛添要一氏は、経済補償の重要性をSNSに投稿した。

〈(休業補償、無利子融資などの)手続きは面倒だし、実行も遅い。10万円もまだ届かない。すぐに2度目の10万円を決め、宛名明記の小切手で送るべき〉

 株式会社武者リサーチ代表で、ドイツ証券アドバイザーの武者陵司氏が、経営者の立場から訴える。

「ウイルスと緊急事態宣言のせいで生活ができなくなることを回避する政策が必須です。特に経営者や自営業では、失われた収入のすべてを補填することは難しくても、少なくとも家賃と人件費、水道光熱費、通信費などの固定費部分は補償すべきです。解除後に営業を再開しても、固定費分のマイナスの補填に充てなければいけない状況は苦しい。固定費さえ補償があれば、再開後に廃業に追い込まれる人は激減するでしょう」

 教育界への影響も甚大だ。安倍首相が2月末に休校要請を出し、緊急事態宣言で多くの学校が臨時休校となった。文科省によれば、その割合は9割以上にのぼる(数字は4月22日時点)。教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏が語る。

関連記事

トピックス

高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
有村架純と川口春奈
有村架純、目黒蓮主演の次期月9のヒロインに内定 『silent』で目黒の恋人役を好演した川口春奈と「同世代のライバル」対決か
女性セブン
芝田山親方
芝田山親方の“左遷”で「スイーツ親方の店」も閉店 国技館の売店を見れば「その時の相撲協会の権力構造がわかる」の声
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
離婚のNHK林田理沙アナ(34) バッサリショートの“断髪”で見せた「再出発」への決意
NEWSポストセブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
小泉氏は石破氏に決起を促した
《恐れられる“純ちゃん”の政局勘》小泉純一郎氏、山崎拓氏ら自民重鎮OBの会合に石破茂氏が呼ばれた本当の理由
週刊ポスト
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン