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Uber Eats配達員って儲かるの? 仕事激減ライターが挑戦

六本木の天ぷら屋にて。売り上げの2割近くはウーバーイーツとか

「お料理を運んでいる時のみ、保険が適用されます」

 店に向かう途中や配達を終えた後は、無保険状態。仕事中に交通事故に遭っても、自己責任なのだ。

「食事時間=稼ぎ時」なので、腹ペコのまま23時すぎまでペダルを漕ぎ続け、疲労困憊。帰ろうと思っても、アラームが鳴るとつい受注してしまうのは、歩合制の“魔力”か。キッパリ断わる気持ちを持たないと身体が壊れそうになる。

 六本木周辺は外国人客が多く、200円ほどチップが加算されることもある。チップはコロナ禍を機に配達員へ感謝を示すために始まった制度だが、これは注文客の善意によるもの。ウーバー社はノーコストで配達員にインセンティブを与えられるのだから、よくできた仕組みである。

 配達先で客と連絡が取れない時は、10分待ったら料理を捨てるか、食べていいルールなのだが、後になって客が激怒し、クレームを受けるケースもあるという。私はドアの隙間から商品を奪うようにひったくる客に遭遇したが、あまり気持ちの良いものではなかった。気楽なようで、結構ストレスの溜まる仕事なのだ。

 受け取りに行った店先で10分以上待たされることもあったが、そんな時は怒りを込めて「バッド評価」をクリック。配達員、店、客のそれぞれが互いにレビューし合う“評価経済”が働いている。

 慣れれば単純作業の繰り返しだが、走り終えると心地よい疲労感もあった。サイクリングがてら小遣いを稼げると思えば、悪くない仕事だろう。1週間かけて細切れに28回の配達を行ない、給料は1万5217円。ようやくバッグ代を回収できたところである。

連絡はすべてアプリ上で行う

商品をパッキングする際は倒れないように注意

配達先で「ありがとう」「お疲れ様」と言われると身体がスッと軽くなる

好きな時間に好きな場所で稼げるスタイルは定着するか

●取材・文/西谷 格 撮影/高橋定敬

※週刊ポスト2020年6月5日号

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