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2020.05.27 11:00  週刊ポスト

開成・灘・麻布の生徒たちが過ごした休校期間のすごさ

「毎年高校3年生が中心になり、中高6学年がひとまとまりになって100人以上の文化委員会を組織して実施しています。例年は2日間で2万人のお客さんが見えるのですが……」(前出の海保教頭)

 それほどの一大行事だけに「オンライン文化祭」の準備が進められているという。同高2年の生徒が語る。

「文化祭に出品する予定だった巨大なレゴブロックの作品や学術発表など、すでに制作を終えているものも多く、生徒会が中心となってオンラインで動画配信するようです」

『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』(文春新書)の著者で、中学受験専門塾スタジオキャンパス代表の矢野耕平氏が指摘する。

「灘と麻布は校風が近く、生徒の自立や『個』を重んじる傾向が強い。生徒たちもそうした自由な校風によって、自分のやりたいことを追求する生徒たちが多いようです」

◆「Zoom自習室」で“共学”

 東大合格者数ナンバー1の開成は、勉強ばかりの日々を送っていると思われがちだ。しかし、例年5月中旬に開催される運動会は「開成生にとって魂みたいなもの」(同高校2年生)と言い、その準備には多くの時間と労力が費やされる。伝統の運動会は今年で149回目を迎える予定だったが、中止となった。

「戦時中以来81年ぶりの中止です。3年生の先輩は『理解はしてるけど納得はしていない』と言いながらも、今年は早めに“受験モード”に切り替えているそうです」(同高校2年)

 そうした影響もあり、「開成高校は39年連続東大合格者数1位ですが、今年はさらに実績をあげるかもしれない」(大手進学塾サピックスの教育事業本部長・広野雅明氏)という声も聞かれた。

 高校2年生以下は、各々充実した時間を過ごしているようだ。数学教師を目指す開成高2年の生徒が語る。

「都内進学校の生徒が地方の小中生にオンラインで勉強を教える『ファーストペンギンハイスクール』という家庭教師の事業に参加しました。これは東京と地方の教育格差を是正することを目指す、現役高校生による取り組みです。中2の時に数学教師になることを決め、数学オリンピックや大学での研究のことよりもわかりやすい数学教育とは何かを意識してきた僕にとっては、まさに絶好の機会でした」

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