吉林省は北朝鮮と国境を接しており、朝鮮族の市民は国境をまたいで北朝鮮国内に多くの親戚がいる。また、貿易も盛んで、非合法な密貿易も活発に行われていることから、吉林省の市民の間では「感染源は北朝鮮からの可能性が高い」との口コミが広がっているという。米国政府系報道機関「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」によると、北朝鮮では数万人規模で新型コロナウイルス感染者が隔離されているという。
一方、黒竜江省でもロシアに留学していた学生や仕事で越境していた市民から新型コロナウイルスの感染が拡大しており、中国当局は国境を封鎖している。当局は正確な感染者数などを発表していないが、東北3省で、数万人以上が隔離措置を受けているとみられ、東北部が中国の第2波の感染源となる可能性も否定できないようだ。