その次に夢中になった覆面は四次元殺法、タイガーマスク。いやぁカッコ良かった。漫画の中からいきなり金曜8時に飛び出してきたからネ。
いま書店をのぞいたら、キックを浴びせるタイガーマスクのイラストが表紙の四コマ漫画集『味のプロレス オールスター編』(アカツキ著・新紀元社)を発見、一気に読破。G馬場やらA猪木、闘塊三銃士から山本小鉄。まさにプロレス黄金期のちょっと笑える四コマエピソード傑作集。著者は札幌在住のイラストレーターとある。なかなかの強者だ。
そこへ玉袋筋太郎から届いた『プロレスラーと飲ろうぜ』(白夜書房)。今年の1月の東京ドーム大会で現役を引退したあの獣神サンダー・ライガーとあからさまにトークをしている。1989年の4月デビュー(私の『ラジオビバリー昼ズ』スタートと同じだ。30年以上私はまだやっている)。出身は永井豪宅で、福岡に自宅があるのに新日本プロレスの合宿所に30年間住みつづけ、ひたすら若手をきたえてきた。ドキュメントを見て私も泣きそうになった。猪木、藤波に次ぐ史上3人目となるWWE名誉殿堂入り。
この時代だ、マスクを忘れるな。
■イラスト/佐野文二郎
※週刊ポスト2020年6月12・19日号