具体例をみてみよう。懲戒免職になった多摩市の30歳男性教諭(実名公表)の処分理由は、「平成31年4月29日午後11時30分頃、路上を通行中の女性の背後から、左手で同女性の口を押さえ付けるとともに、右手で同女性の右乳房を着衣の上からもんだ」というもの。

 区部の小学校に勤務していた55歳の校長は、「勤務校女性教諭に対して断続的にメッセージを送信し、不快感、恐怖感を与えた」「30年6月16日頃、電車内において同教諭の手を握り、不快感及び恐怖感を与えるなどした」として減給10分の1/6か月)の処分が下された。

 このほか「同校児童にズボンを下ろさせて下半身を出させるわいせつ行為等を行った」34歳小学校主任教諭(懲戒免職)や、「生徒と二人きりの状況で、生徒を抱きしめるなどした」37歳の高校教諭(停職3か月)など、教育者の行為とは思えない事例ばかりだ。

 次は埼玉県。県教育局は3月23日、6件の懲戒処分を公表。3件がわいせつ行為で、36歳の高校教諭、29歳の小学校教諭、54歳の中学校教諭の3人が免職となった。いずれもSNSで知り合った女子生徒に現金を渡して「みだらな行為を行った」というもの。36歳教諭の相手は県外在住の女子中学生だった。

 アンケート結果が明らかになった千葉県では、3月11日に県教育委員会が4件の事案で7人の教諭らの懲戒処分を発表した。県立高校の54歳教諭は部活動の女子生徒1人に対し、車の中や遠征宿泊先でマッサージと称して体を触らせたり、相手の体を触ったという。セクハラ行為を調べる校内のアンケートで発覚した。千葉県の令和元年度の懲戒処分件数は30件(うち監督責任9件)に達し、前年度の20件(同4件)を大きく上回った。

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