このニュースを知った中国医学科学院に所属する張樹陽教授が試しに、実験室で新型コロナウイルスにGC376を使用したところ、ウイルスの増殖が止まるという現象がみられた。そのため、張氏は論文のなかで「GC376と呼ばれる薬が比較的効果的で安全な薬物候補であることを示唆している」と指摘している。
また、張氏はこの薬が新しいコロナウイルスに感染した細胞に容易に入り込み、ウイルス産生を阻害できることを発見したという。
一方、同社の創設者で、会長のディラン・バルシュ氏はサウス紙に「近く臨床実験の実施条件などについてFDAからガイダンスを受けることになっている。われわれはFDAとの話し合いを楽しみにしており、臨床試験に向けて前進すると信じている」と述べている。