国際情報

中国の副都心計画 北京からのコロナ感染拡大で暗雲

歴史ある銭湯が危機に

北京でコロナが再流行

 中国の首都・北京市内の生鮮食料品の卸売市場が感染源とみられる新型コロナウイルスが市内で再流行し、6月11日以降、数百人の発症者が出た。市場内の店舗の経営者や従業員ら2000人が住む河北省安新県でも少なくとも12人の感染者が見つかり、県の住民50万人を対象に外出禁止令が出されるなど、事実上のロックダウン措置がとられている。

 安新県は「1000年の大計」と呼ばれ、習近平国家主席が肝いりで建設を進める首都機能移転の「副都心」建設構想である「雄安新区」の一角をなす重要な地域。新都市構想が発表されて、今年4月で満4年目を迎えたが、いまだ計画の基礎段階なだけに、早くも都市構想に暗雲が漂っている。

 BBC放送によると、中国の保健当局者は6月28日、「北京から約150キロ離れた河北省安新県を完全に封じ込めて規制下に置く。今年初めに武漢市において流行がピークに達していた際に実施されたのと同様の措置が講じられることになる」と発表した。

 また、安新県では6月27日から各村、小区などにおいて、住民の出入りを通行証などで厳重に管理する封鎖式管理が実施された。食料品や医薬品などの必需品を購入するための外出は、各家庭から1人のみ1日1回許可されるという。

 中国国営新華社通信は「安新県では12人前後の感染が確認されており、うち11人の感染が、集団感染が発生した北京市の食品卸売市場『新発地』に関係している」と報じた。新発地では同県の住民2000人が働いているという。

 これら2000人は感染者と濃厚接触した可能性があり、当局が県全体をロックダウンしたとみられる。

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
日本テレビの杉野真実アナウンサー(本人のインスタグラムより)
【凄いリップサービス】森喜朗元総理が日テレ人気女子アナの結婚披露宴で大放言「ずいぶん政治家も紹介した」
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン