岡村隆史はラジオで「正しくない発言」をして非難を浴びた
こんな私が、ハーレム小説の主人公のようになった
上条さんは詳しく話してくれなかったが、紹介してくれるサロンがあるらしい。「パパ活」的なところだろうか。デートをするだけで金銭的支援をしてくれる男性との疑似恋愛をするシステムだが、そうとも言えないという。
「本気の子が多いんです。美少女がよりどりみどり私と付き合ってくれる。もちろんやることやりますよ。まさかハーレム状態になるなんて」
上条さんは普段から自嘲しているが背も低く頭髪も薄い。
「そんな私が女の子を取っ替え引っ替えだからいいんですよ、自分でもぞくぞくしますね」
金で女が引っかかる、それも若い女性がよりどりみどり。
「コロナで困ってる女の子ですよ。相場が下がってるどころかこっちの言い値です」
手っ取り早く稼げる市場に若くてかわいい女の子がなだれ込んで来たということか。
「夢追ってると金かかるし、疲れちゃうんでしょうね。劇団員やら地下アイドルはもちろん、オタクなんで若手声優、コスプレイヤーもウェルカムです」
私はそちらの仕事も長かったので声優の名前を聞いてみたが、まったく知らない声優だった。上条さんは若手声優と言うが声優の卵、まだこれといった仕事の実績が無い「自称」の類だろう。
「でもね、何やってるかなんてどうでもいいんです。私がたくさんの女の子をよりどりみどりってのがいいんですよ、まさにハーレム小説です」
ハーレム小説(俗に「ハーレムもの」とも)とは、さえない主人公がたくさんの美少女にもてまくる物語である。多くはライトノベルと呼ばれる若者向け小説だが、漫画でも昔から人気のあるジャンルである。要するに願望であり、ファンタジーである。古典文学ではモテる男が主人公だったのが、現代ではモテない男がモテる作品が主流となった。上条さんはリアルに「たくさんの美少女にモテまくる物語」を生きているということか。
「お金あっての話ですけどね。それはいいんです。資産も私の魅力でしょう。それにお金で愛は買えないとか言いますけど、お金で始まる愛もあったっていいでしょう、割り切りだけじゃなく、実際に恋愛してますよ、私」
相手の気持ちはわからないが、お金を介在させているから愛がないとも限らない、確かにそんな恋愛もあるかもしれない。
「才能とかお金とか、それと容姿の違いってないと思うんですよ、女の子の好みはいろいろでしょう。才能に惚れたり容姿に惚れたりはもちろん、お金に惚れる女の子だっていますし、それがとっかかりで恋愛が始まったっていい」