麻美さん自身、新型コロナウイルスの恐怖を感じながらも子どもの予防接種のために病院へ行っていたのだが、ママ友Aはこんなことを言ったそうだ。

“コロナで大変な中、予防接種に行くの?”

 麻美さんと他のママ友がAに話を聞いてみると、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、予防接種を控えているとのことだった。

「気持ちが分からないわけではないんですけどね……。私も一時期はスケジュール通りに予防接種へ行くことを躊躇しましたから」

 そんな時、日本小児科学会が“(新型コロナの感染予防を優先して)乳幼児健診や予防接種の時期を回避するデメリットは大きい”という見解を出したことを耳にし、麻美さんは考えを切り替えることにしたそうだ。

「もしかしたらこの情報を知らないかもしれないと思い伝えたら、ママ友Aに“そんなこと知ってるわよ、バカにしてる?”って言われてしまいました」

 良かれと思って伝えた情報が、思わぬ形で伝わってしまった。麻美さんは後悔したと話す。

 ママ友Aによると、子どもの予防接種を控えることにしたきっかけは、重症化リスクが高いとされる高齢の親族が近所に住んでいるため、万が一のことを考えての行動だった。Aがこの機会に予防接種やワクチンについて調べてみたところ、ワクチンの安全性や効果に懐疑的な意見がさまざまに飛び交っていることを知ったという。そして彼女は、“予防接種を受けないという選択”をする育児に興味を惹かれるようになったのだった。

 とはいえ、この考え方はグループでも少数派だったようで、他のママ友たちは返答に困っていたようだと麻美さんは言う。

「この件があってから、ママ友Aをはぶく形でLINEグループが新たに作られました」

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