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2020.07.23 07:00  週刊ポスト

大相撲「中川部屋パワハラ問題」に協会が“大甘処分”の内幕

中川親方(元幕内・旭里。写真/時事通信フォト)

 前例のない両国国技館での7月場所初日(19日)を1週間後に控えた13日、日本相撲協会理事会で、「中川部屋の閉鎖」とパワハラ問題を起こした中川親方(元幕内・旭里)の2階級降格処分が決まった。だが、問題の根は深い。

「中川親方は9人の弟子のうち、3人に暴力を振るっていたといいます。今年2月には“チャンコをこぼさず運べ”と顔面を殴り、3月場所中にはタクシーで宿舎に戻る車内で寝ていた弟子を正座させた上で、腹を3回蹴るなどした。他にも荷物の転送に不手際があった、浴衣の帯の結び方が汚いなどと咎めては暴力を振るい、日常的に“クビにするぞ”“殺すぞ”などの暴言もあった」(協会関係者)

 暴言を録音した弟子が協会に駆け込んで発覚。この問題の背景には、中川部屋の成り立ちを巡る複雑な事情が絡んでいる。

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 若手親方はこう話す。

「中川部屋の前身は春日山部屋。この『春日山』の年寄株の所有権を巡って元幕内・春日富士と元幕内・濱錦の間で泥沼の法廷闘争になった経緯がある。結果として、当時の春日山部屋を師匠として率いていた元・濱錦が退職に追い込まれ、2016年に部屋は閉鎖。部屋の弟子のうち現役続行を選んだ9人の指導を引き継ぎ、2017年に新たな部屋を立ち上げたのが中川親方です。今回、暴力の標的になった弟子は、中川親方よりも、退職した春日山親方を慕っていた力士たちだといいます」

 部屋のなかで複雑な人間関係が生じた原因に、角界の歪んだ慣習がある。

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