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2020.07.31 07:00  NEWSポストセブン

【アメリカ発】「金持ち排除」では貧富の格差は解決しない

 数年前、私は 「globalrichlist.com」 というウェブサイトを見つけた。どうやら今は存在しないようだ。そのサイトでは、自分の年収を入力すると、世界の上位何%に入るかが算出されるようになっていた。それによると、年収4万9000ドル(約500万円)を超えると、世界で最も裕福な上位1%に入るそうだ。だから、アメリカ人の上位1%を議論するのは人道的ではない。それはアメリカ主義的だ。アメリカ人であれば、住宅、食糧、教育、医療などで受けている恩恵を積算すれば、生活保護受給者の中にも「排除」されなければならない人がいるだろう。そして、収入だけが富ではない。医者と弁護士の両親を持つティーンネイジャーが、日々ゲーム実況をYouTubeに投稿しているとしたら、その子供は収入ゼロでも富に恵まれている。

 私がかつて勤めた教会の牧師は、これとは反対の境遇だった少女の話をした。少女の母親は、使い古した小麦粉の袋で子供の洋服を縫っていた。が、10代の頃、彼女は両親が実は町で最も裕福であることを知った。両親は金持ちであることを隠して子供に貧しい暮らしをさせていたのだ。それは彼女に一生心の傷を負わせた。3人は同じ家に住んでいたが、2人は金持ちで、1人は貧困にあえいでいたのである。

 金持ちを排除しろといった、ばかげた意見に出合うために経済的に貧しい地域に住む必要はない。私の家から川を隔てた対岸には大学があり、この社会は不公平だと考える学者たちが年に6桁(1000万円以上)の給料を稼いでいる。彼らを批判することもまた、意味はないのである。

(この記事は「American Thinker」の許諾のもと同サイトの記事を翻訳・要約したものです)
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