それにしても3月から4月にかけての減り幅が大きすぎる。3月下旬は小池都知事のロックダウン発言、外出自粛要請が出た時期で、都内で感染増が大問題になって来ていた時期である。コロナ禍拡大による経済影響との関連性はないのだろうか。
新宿区の飲食業関係者にも話を聞いてみた。
「3月下旬に外出自粛要請、4月7日に緊急事態宣言が出て、新宿の飲食店やサービス関連は軒並み休業に追いやられていきました。当然、そうした店や職場で働いていた外国人たちは仕事を失ってしまった。
大久保界隈ではアジア系の居酒屋などが何軒も潰れたと聞いています。大久保は最近、ネパール人が増えていたのですが、コロナ禍を機に留学生や家族連れがネパール政府のチャーター機の到着を待って帰国する動きもあるようです」
インバウンドが来なくなったことに始まった新宿の外国人減少は、区内に住む留学生や働く人々にまで広がり始めている。そうした中、アルバイトを失った留学生や卒業後の内定を取り消された留学生らの生活困窮が大きな問題になっている。
新宿の街は時代と共に変貌してきた。歌舞伎町、ゴールデン街、大久保界隈のコリアンタウン、イスラム横丁、高田馬場のミャンマータウンなど、さまざまな国の人々が集う混沌とした雑多文化が魅力であるだけに、今後の変化が気になるところである。