スポーツ

競馬新聞の「◎」 完全スカ率には新聞ごとに結構な差あり

競馬新聞の「◎」をどう捉えるか

 誰もが夢見るものの、なかなか現実にならない夢の馬券生活。調教助手を主人公にした作品もある気鋭の作家であり、「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆する須藤靖貴氏が、競馬新聞の予想にある本命「◎」が、完全スカ(ハズレ)になる率についてお届けする。

 * * *
 ◎、本命である。予想紙のトラックマンはレースごとに◎を打つ。10名いれば10の◎が馬柱に散る(集中も)。これが完全スカ(ハズレ)になる率ってのはどのくらいだろうと思ったわけである。ある土日に検証してみたのだが、それがどんな意味合いを持つのかを深く考えなかった。でもやってみるもんだ。データはファクトだ。事実から見えてくるものもある。

 馴染みのA紙と初めて買うB紙の2紙でやってみた。札幌、新潟、小倉の3場開催、全72レース。A紙は27打席スカ(全滅)。B紙は18打席スカ。分母が72だからA紙のスカ率は8分の3。一方のB紙は4分の1。結構な差であろう。

 分母ということなら、何人のトラックマンが予想したかという点も勘案したい。極端な話、100人予想すりゃスカ率は下がる。B紙は10~12名なのに対し、A紙は最多で24名が予想している。このA紙、9Rあたりからぐっと参加人数が増えてくる。賑やかなのは良いけれどなぁ。B紙は1Rから最終Rまで一定である。

 競馬場別では日曜日の札幌が目を引く。12R中、B紙はスカ2回。一方のA紙は7回スカ。A紙ダメじゃんと思いきや、同日の新潟ではスカ1回(B紙は4回)。新潟の最終Rなどは24人中5人が◎を打って的中。B紙は12人が全スカだった。A紙、終わり良ければすべて良し、か。

 なにが見えてきたのか。競走馬を凝視するプロでも揃ってスカを食らうということ。B紙でも4分の1スカだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン