歯を失ったときの選択肢

 義歯(入れ歯)は少なからず異物感があり、慣れて使いこなせるかどうかは個人差も大きい。認知症があると型取りなど入れ歯を作るプロセスから困難な場合もあるという。

「入れ歯は作った後も、本人の変化に応じて調整をしていきます。年を重ねればどうしても歯の状態や口腔環境は衰えていきますが、できるだけ普通の食事をしていたときに作った入れ歯を調整しながら使うのがいい。機能が衰えてから作ると、衰えた状態が基本になってしまうからです。認知症のある人も以前から入れていたものは使い続けられる可能性が高い。早めに抜いて入れ歯になじんでおくというのも得策です」

 ただ、いまの80代以上は、“悪い歯はすぐに抜く”という時代を生き抜いてきた世代。40代で総入れ歯になった人もいた中で、いまも自分の歯を保っているなら、ダメになるまで大事に使い続けるのも間違いではないと五島さん。

「抜けてしまっても、どうしても入れ歯になじめない人もいて、舌や歯茎でつぶせるものでしのいでいます。でも無理はしない程度に、入れ歯を諦めないようすすめています。最後まで食べて元気に過ごすことが目標です」

※女性セブン2020年9月24日・10月1日号

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