「この基金は第4弾まで予定しています。第1弾の応募は終わりましたが、第2弾は現在実施中で、第3弾は10月前半、第4弾は11月に実施する予定です。内容はまだ言えませんが、第4弾では金銭的な試みとは別で、全員がハッピーになれる壮大な仕掛けを計画中。楽しみにしていてください」
ホストで稼いだ金を全額寄付することは、誹謗中傷基金の注目度を上げるためという理由のほかに、三崎氏の経営者としての信条も関係している。
「ぼくは、ネット上でもよく見かける、エセ経営者が経営のノウハウを教えてお金を取る『経営者サロン』が大嫌いなんです。なぜかと言うと、経営者は本業である会社の経営で稼ぐべきであって、ノウハウはタダで教えるべきだと思うから。自分の武器である経営ノウハウを教えてお金をもらうのは、はっきり言って三流のすること。ソフトバンクの孫正義さんや楽天の三木谷浩史さんなど、一流と言われる経営者はそんなことは絶対しません。だからぼくは、今まで本業以外の活動でお金を取ったことはないし、今後するつもりもない。ホストで得た収益も、本業以外の活動なのでそのお金は全額還元したい。そういうポリシーなんです」
その言葉通り、三崎氏はこの6月に、日本の未来を支える若者の支援を目的とした「三崎優太 若者のみらい応援基金」を創設し、総額1億円を寄付している。「起業したい若者を金銭的に支援するだけでなく、ビジネスチャンスを潰さないよう無料で相談に乗り、ノウハウも教えていくつもり」と同氏は話す。
脱税容疑で逮捕されてからの1年半、挫折と悔しさをバネにまた歩き出した三崎氏。10月9日には、これまでの軌跡を赤裸々に綴った著書『過去は変えられる』(扶桑社)が発売されるという。今後は、どんな活動で世の中を騒がせてくれるのか注目だ。