ZOOMでの打ち合わせや取材も一般的になった。電話よりも、「れっきとしたアポイント」感がある。連絡手段の種類で礼儀を測るのは時代遅れだけれど、電話とお互い顔を見合わせてのZOOMとでは緊張感が違う。慣れない頃、こちらはすっぴん&ルームウエアのままなのに画面の相手はネクタイ姿で、あせったこともあった。緊急事態宣言の最中に、リモートでラジオに出た時には油断をしてすっぴんで応じたら、その画面が番組のホームページに掲載され、落ち込んだりもした。
最近は、ZOOMの30分前には画面の背景になる場所を片付け(見えないところに荷物を移すだけ)、眉毛を描いてマスカラを塗り、ごく薄いグロスをつけ、カーディガンくらいは羽織るようにしている。めんどうくさいし、内容によっては、これ電話で済むんじゃない?と思うことがないわけでもないが、顔を見合わせることには意味があるはずだ。そう思うのはやっぱり昭和世代の感覚だろうか…。
私は仕事の性質上、複数のミーティングはあまり機会がないのでスラックでのやり取りの経験はない。でももしかしたら、本当は、相手はスラックにしたいのに私が使えなさそうと遠慮しているのかも。だとしたら、まずいなあ。
そんなことでぐじぐじ悩むエネルギーの分だけ原稿に集中した方が編集者も喜ぶはずだ。…って、そういう考えこそが昭和なのか?