ライフ

相手の「コロナ警戒度」を推し量るための「3つの世間話」

マスク装着が欠かせなくなった朝の通勤風景(AFP=時事通信フォト)

マスク装着が欠かせなくなった朝の通勤風景(AFP=時事通信フォト)

 コロナ禍において距離感のとり方、に苦労している人は多いはずだが、声のかけ方ひとつでヒントになる。コラムニストの石原壮一郎氏が指摘する。

 * * *
 今、日本には深刻な分断が広がっています。経済方面や政治方面の分断も深刻ですが、日常生活で悩ましいのがコロナに対する“警戒度”の違いによる分断。それが原因で、人間関係に摩擦や軋轢や激しい対立が生じることも少なくありません。

 10月1日から「Go Toイート」が始まったり「Go Toトラベル」に東京都発着の旅行も含まれるようになったり、あるいは怖がることに飽きたりなどで、以前のようなピリピリムードは少しずつ薄れてきました。しかし、感染者数が劇的に減っているわけではなく、まだけっして安心できる状況ではありません。

 コロナウイルスの感染予防対策に細心の注意を払うか、マスクや手洗いなどやるべきことはやるとしても、なるべくノンキに過ごすか。どちらが正解という問題ではありません。高齢者と接する機会が多いかどうかなど人によって事情もさまざま。お互いのスタンスを尊重して無難に接するのが、大人の分別であり意地です。

休日に家族で旅行に行った話をしたら嫌な顔をされた、自宅に戻ったら即座に風呂に入ると言ったら笑われた、マスクをぞんざいに(or慎重に)扱う様子を見て軽蔑した──。知り合いや取引先の担当者などとのそんな悲劇を未然に防ぐためには、相手の「コロナ警戒度」を知っておくことが大切。たとえば次のような世間話をひとつふたつ繰り出して、そのリアクションから警戒度を把握しましょう。

【相手の「コロナ警戒度」がわかる3つの世間話】

●世間話その1「Go Toなんちゃらが、いろいろ始まりましたね」
●世間話その2「マスクって食事のときの置き場所に悩みますね」
●世間話その3「朝晩の通勤電車は、もう普通に混んでますよね」

 細かく説明するまでもありませんが、その1の「Go Toなんちゃらが、いろいろ始まりましたね」に対して、「危ない」「怖い」「時期尚早」といったネガティブな反応を見せる人は、警戒度が高いと思って間違いありません。逆に「せっかくだからいろいろ活用しなきゃね」などと張り切っている人は、それほど警戒度が高くないでしょう。

 その2の「マスクって食事のときの置き場所に悩みますね」に対しても、どっち向きに折り曲げると安全だとか、どこにどうしまうかといったことを教えてくれる人は、警戒度が高そうです。「そうだよね。俺は丸めて胸ポケットに突っ込んじゃうけど」系の人は、きっと警戒度は高くありません。

 マスクをどのぐらい慎重に扱っているかを観察することでも、警戒度の高さは推察できます。マスクケースを持っているかどうかは、あまり関係ないかも。持っていると警戒度が高い人に見えますが、新しいアイテムが好きなお調子ものタイプ≒警戒度が高くないタイプが、得意気に持っていることもあります。大まかに言って、オシャレな布マスクをしている人は、警戒度はそれほど高くないと判断して差支えないでしょう。

関連記事

トピックス

逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン