ライフ

興奮するクレーマーへの対処法 テンポを合わせるのも重要

テンポを合わせることも対応のコツのひとつ

テンポを合わせることで相手の感情が変化(イラスト/尾代ゆうこ)

 コロナ禍のストレスもあってか、わがままを通そうとする“カン違い客”が増えているという。「コロナ禍の影響で、客が急に怒り出す、ストレス発散型クレームが増えています」と話すのは、クレーム・コンサルタントの谷厚志さんだ。

 クレームとは本来、客が被った不利益や損害に対する正当な要求だ。しかし昨今増えているクレーマーは、文句やわがままを言うこと自体が目的になっているのが特徴だという。そこで迷惑客の実例を紹介し、いかにして対応すべきかを谷さんに教えてもらった。

 * * *
 週末の夕方、ショッピングセンター内のフードコートは、多くの家族連れでにぎわいます。なかでも私がパートをしているファストフード店には、毎週長蛇の列が。

 ファストフードとうたっているくらいですから、こちらとしても素早くお食事を提供したいのですが、混雑している場合は、どうしてもお客さまをお待たせしてしまうことも。そういうときは、「出来立てをお渡ししますので、この番号札をお持ちになり、お席でお待ちください」と、お声がけをし、席に座って待っていただくのですが……。

 先日、30代くらいのお子さま連れの男性客からイライラした様子で、「おい、いつまで待たせんだよ! ふざけんな!!」と、怒鳴られてしまいました。手に持つ番号札を見ると、彼の順番まで、まだ3組ほどのお客さまが……。

「大変申し訳ありません。順番にお作りしておりますので、もう少々お待ちいただけますか?」と、平謝りしたのですが、その男性は、フードコート中に響き渡るような大声で、「こっちは注文するまでにすでに20分も待ってんだよ。おれが待った時間の時給、あんたが払ってくれるの?」と、怒りをヒートアップさせていきます。

 すると、その声を上回るような大きく通る声で、「え! 20分もですか!! 大変お待たせして申し訳ありません。すぐにご用意いたします」と、出てきたのは店長。

 低姿勢ですが愛嬌がある口調で、「お子さんもいらっしゃるのに、余計に疲れさせてしまいましたよね。ぼくたちも、お腹空いたよね?」と、男性のお子さんにも話しかけていました。すると、

「そうだよ。嫁さんが家で待ってて、メールで急かしてくるんだよ……」

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
JALの元社長・伊藤淳二氏が逝去していた
『沈まぬ太陽』モデルの伊藤淳二JAL元会長・鐘紡元会長が逝去していた
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン