練習はどうやって行っているのか聞いたところ、全てオンライン上で行っているのだという。
「練習は毎日20時から行っています。21時までの1時間、その日の練習方針などについてのミーティングや操作練習などのウォームアップを行い、25時まで別チームなどと練習試合を行います。練習後の1時間で私が集計した対戦データをもとに軽く反省会を行い、翌日のミーティングまでに振り返るポイントを洗い出します。そして、翌日の練習までにメンバーごとに練習試合の映像を見返してもらい、課題を考えて翌日のミーティングで共有するというサイクルを繰り返します」(同前)
練習試合後のスケジュールはメンバーの裁量に任せており、引き続き個人練習をするメンバーもいれば、YouTubeでの配信活動などを行うメンバーもいる。こうした練習スケジュールは、大会が行われるシーズンである12月から翌年10月頃まで毎日行われるのだという。
「『コールオブデューティ』シリーズは毎年10月頃に新作がリリースされるので、オフシーズン中も新作の練習をしています。ほぼ1年間ずっと練習しているようなものですね」(同前)
メンバーはどのように生計を立てているか聞いたところ、チームから一定額の給与は支払われているものの、それだけで生活を成り立たせるのは難しいと語る。
「具体的には言えないのですが……高校3年生が気合を入れてバイトしたときの給料くらいでしょうか。社会人の月給ほどは支払われていないのが現状です。収入の大部分が優勝賞金で成り立っています。勝てば食っていけるし、負けたら食えないぞっていう覚悟で取り組んでいます」(同前)
2018年のチーム発足以来、3年間で獲得した優勝賞金総額はおよそ1900万円。それを運営会社と分配したのちにメンバーで報酬として分配する。これらに合わせて、イベントなどの出演費や広告宣伝費、個人での配信活動などで得られた収益が収入となる。