「賞金だけで車を買ったり家を買ったりする生活は、現状だと正直厳しいです。それでも、世界最強を目指して会社を辞めてプロとして活動しているメンバーもいます」
メンバーの平均年齢は21歳から22歳。23歳になったら引退を考え始めるのだという。大会規定で18歳未満は出場できないことを考えると、彼らの選手生命は4~5年程度と短い。厳しい環境の中でも上を目指して邁進する彼らの原動力は何なのだろうか。
「同じ夢を目指す仲間として、楽しい時も苦しい時もメンバー全員で分かち合うことが出来るのが一番の良さであり、やりがいですね」
◆取材・文/すいのこ
【プロフィール】すいのこ/1990年、鹿児島県生まれ。プロゲーマー。本名・桑元康平。鹿児島大学大学院で焼酎製造学を専攻。卒業後、大手焼酎メーカー勤務を経て2019年5月より、eスポーツのイベント運営等を行うウェルプレイド株式会社のスポンサードを受け「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのプロ選手として活動開始。近著に『eスポーツ選手はなぜ勉強ができるのか』。