最近10数年、メンバーの増加に伴って戦士の色が増えている。2017年の『宇宙戦隊キュウレンジャー』では過去最多11色が使われた。現在放映中の魔進戦隊キラメイジャーは、リーダーの“キラメイレッド”は絵画の得意な男子。女性は、女医の“キラメイピンク”、陸上選手の“キラメイグリーン”の2人。
「20世紀は性別で色を分ける傾向がありましたが、21世紀に入るとその枠は取っ払われ、紫や緑、シルバーの女性戦士も登場しました。幼少期の体験は頭に焼き付くため、色へのイメージは世代によってだいぶ異なると思います」(松本氏)
日本人の色の価値観は、スーパー戦隊シリーズが構築していると言っても過言ではない。
※週刊ポスト2020年10月30日号