国際情報

隠れトランプを覚醒? 猛追劇を後押ししたのは実はメディア

トランプ支持者は何を思う…(AA/時事通信フォト)

寝ていた隠れトランプを呼び起こした?(AA/時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、事前の世論調査で不利とされていたドナルド・トランプ大統領が、米大統領選挙で激しい追い上げを見せることができた理由について。

 * * *
 ここまで接戦、いや大激選になるとは米大統領選挙は分わからない。世論調査では民主党候補のジョー・バイデン氏が圧倒的にリードを広げていただけに、大票田であるフロリダ州やテキサス州でトランプ氏が勝利するとは思わなかった。2016年の大統領選挙の際、ヒラリー・クリントン候補が有利と言われていた中、トランプ氏に勝利をもたらしたと言われる“隠れトランプ”も、コロナの影響などで減ったと推測されていたというのに。

 情報番組のコメンテーターの話を聞き、新聞やネット記事の解説などを読み、トランプ氏への数々の抗議活動を見れば見るほど、バイデン氏が優勢。だが現役の大統領として、各州でエネルギッシュな演説を続けるトランプ氏の姿をニュースなどで見ると、もしかすると今回もトランプ氏が逆転劇を演じるのではないかと思えた。実際、トランプ氏は猛烈な勢いでバイデン氏との差を縮めていたのだ。

 トランプ氏が逆転の可能性を感じさせ、ここまで追い上げることができたのはなぜか。その理由の1つに「単純接触効果」が関係していたのではないだろうか。

「コロナはいつの間にか消えてなくなる」と主張し、マスクの着用を軽視していたトランプ氏の感染が報じられたのは10月2日。入院したもののわずか3日で退院し、復活をアピールした。振り返れば、コロナの感染は、劣勢になっていたトランプ氏にとって危機をチャンスに変える絶好の機会だった。力強いリーダーとして驚異的な回復力を世間に示し、支持者を熱狂させる好材料になったのだ。

関連記事

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン