スポーツ
2020.11.15 11:00 週刊ポスト
高橋由伸氏 慶大時代に培った「チームのため」という思い

慶應大学からプロに進んだ選手(1946~1965年)
一方で早稲田の子たちは最初から上のレベルで野球をするという思いで入ってきている子たちが多いのではないかと思います。慶應と早稲田とでは、目標設定や考え方が少し異なるのかもしれませんね。
そうして突出した選手がいない分、綺麗事を抜きにしても、慶應はチーム一丸となって闘う集団だと思います。大先輩たちがよく「グラウンドの9人だけじゃなく、ベンチ、ベンチ外にいる者たちの力は百人力だ」とおっしゃいますが、確かに自分のためではなくチームのためという思いは、プロの時よりも慶應時代のほうがはるかに強かったです。
そのためか、若輩者の僕が言うのも何ですが、慶應OBの結束力は他と比べてかなり固いと思いますよ。僕たちも1年に1度は前後の2~3代を呼んで、当時お世話になった後藤(寿彦)監督を囲んで集まっていますし、仲間意識は強いですね。
早慶だけでなく、同じ時代に神宮で戦った仲間はもちろん、六大学でプレーしていた選手たちには皆共通する思いがあります。大学を背負って戦う重みが段々と染み付いていくことで、“伝統”の重みもわかっていくのではないでしょうか。
【プロフィール】
高橋由伸(たかはし・よしのぶ)/1975年、千葉県生まれ。慶應義塾大学野球部時代、主将としてチームを9季ぶりの優勝に導く。1998年、巨人にドラフト1位(逆指名)で入団。2015年10月に現役引退、監督就任。現在は読売巨人軍特別顧問。
※週刊ポスト2020年11月30日号
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