松本人志も絶賛(Top Photo/時事通信フォト)
松本が先頭に立ちバラエティを活性化
なかでも松本さんの熱い思いが表れていたのは、『まっちゃんねる』。Amazon プライム・ビデオの人気コンテンツ『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』をフジテレビの特番に持ち込み、女性タレント版の「女子メンタル」を放送したことに各局のテレビマンたちは驚かされました。このコーナーはネット上でも「面白い」「また見たい」と反響を集め、優勝したAKB48の峯岸みなみさんには称賛の声が集まるなど一定以上の成果を得たのです。
同特番ではそれ以外にも、ファッションに特化した新たな賞レース「コーデ寄席」、芸人たちに抜き打ちで大喜利を仕掛ける「大喜利警察」という2つのコーナーを放送。いずれも、これまでにない実験的な企画であり、「新たな試みで笑ってもらいたい」という熱い思いを感じさせました。
松本さんほどの大物が自ら大型特番を仕掛け続ければ、『土曜プレミアム』だけでなく、フジテレビ、さらには業界全体のバラエティが活性化するのは間違いありません。他局のテレビマンも、他の芸人たちも、松本さんのような実験的な企画に挑戦していくのではないでしょうか。
最後に話を『土曜プレミアム』に戻すと、新企画の『まつもtoなかい~マッチングな夜~』への期待値が高いだけでなく、年末に放送され続けている『IPPONグランプリ』もあり、まだまだ楽しませてくれそうです。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。