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2020.11.21 16:00  NEWSポストセブン

中国アニメ『羅小黒戦記』 クールチャイナの先駆けになるか

「近年はアニメーション映画でも中国の存在感が世界的に高まっています。しかし高く評価されているのはコンピューターで制作するCG作品でした。CGは予算を多くかけることで映像クオリティのアップが可能だからです。その映像クオリティの高さは、すでに日本を越えているどころかハリウッドに匹敵するとまで言われるようになっています。

 一方で、手描きアニメーションと呼ばれるアニメーターが描く2D作品は、世界の中で量も質も日本が一歩抜けているとされていました。熟練した技は、長い期間の技術の蓄積によって可能になるからです。

 その中で『羅小黒戦記』は、全く新しい驚きを与えています。日本が得意としてきた2D作品の分野で素晴らしい映像を実現しているからです。シンプルなデザインのキャラクターが画面いっぱいに躍動感のある動きを繰り広げます。それは日本の模倣でなく、オリジナリティを確保しているようにも見えます」(数土氏)

 数土氏は、『羅小黒戦記』は中国アニメ史において重要な一作になると確信しているという。

「中国の新しいアニメーションの歴史の始まりをいま目にしているのかもしれません。手描きアニメで宮崎駿を引き継ぐ才能は中国から現れるかもしれない──『羅小黒戦記』はそんな想像に説得力を与えるのに十分な作品になっています」(数土氏)

 経済だけではなく、アニメの分野においても中国の成長は著しいらしい。中国では、国を挙げて国産漫画・アニメを支援している。“クールチャイナ”の時代は目前なのかもしれない。

●取材・文/原田イチボ(HEW)

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