阪急・足立光宏は187勝をあげた(時事通信フォト)
名球会には「通算250セーブ」という条件もある。過去に達成しているのは岩瀬仁紀(407セーブ)、佐々木主浩(381セーブ)、高津臣吾(313セーブ)と、いずれもセ出身者が並ぶが、パにも有力候補がいた。
「ロッテやオリックスなどを渡り歩いた小林雅英(234セーブ)、ソフトバンクとオリックスに所属した馬原孝浩(182セーブ)はいずれも150キロ超の速球が武器で、セならもっと活躍したでしょう。特に小林は交流戦でMVPを獲ったこともある。小林と対戦した選手は『シュートも150キロ出ていた』と口を揃える。そんな投手、セにはいないでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
名球会に入れるかどうかは、コーチや解説者の受け入れ先など、引退後の生活にも大きく関わってくる。もし彼らが名誉を手にしていれば、その後の人生は大きく変わっていたかもしれない。
※週刊ポスト2020年12月25日号