『おしゃれイズム』では、活動を休止する嵐について、(休止を経て)大人のグループになればと語った。30代後半から40歳の嵐にさらに「大人に」とサラッと言えるのは、やっぱり54歳にして「少年隊」であり続ける東山だけだろう。
普通なら「ご意見番」「キング」のように言われそうな立場だが、そうならないのも東山流。昭和、平成、令和、さまざまな経験をすべて身体に入れつつも、日課の腹筋1000回(!)で、その体脂肪とともに無駄を落とす。そうして出来上がった東山紀之が、底力を見せた。エンタテインメントが危機に瀕した2020年の記憶として残しておきたいと思う。