芸能

かつて「西の江頭」と呼ばれた藤井隆、いまや「優良物件」に

藤井隆を目撃

藤井隆を目撃

 11月初旬、都内のスタジオから帰路につくお笑い芸人・藤井隆(48才)を目撃した。パリコレ常連のファッションデザイナー高橋盾氏のブランド「UNDERCOVER」のコートに、スニーカーはNIKEのエアマックス96と、話題のブランドで固めていた。

 現在の藤井は、コントや一発ギャグで笑わせる芸人というよりも、トーク系のバラエティー番組のサブMCとしての立ち位置が定着している。あるお笑い番組ディレクターは「ひな壇で大勢の同業者とともにガヤをすることで活きるタイプというより、トーク番組でゲストや大物タレントのメインMCらを引き立たせるスパイスの役割こそが、今の藤井さんの真骨頂です」と話した。

 1990年代に大阪・なんばの吉本新喜劇で人気を得ると、「HOT! HOT!」と叫びながら踊る一発芸とともに、全国区の売れっ子にステップアップ。2000年からは『ナンダカンダ』で歌手デビューも果たして、NHK紅白歌合戦に出場。のちには松田聖子のシングルにも参加するなど、ミュージシャンとしても話題をさらった。

 2005年にグラビアアイドル・乙葉(39才)と結婚すると、「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞するなど、好感度の高いパパタレに転身。同時に俳優としてもブレイクし始める。NHK大河ドラマ『真田丸』(2016年)で堺雅人(47才)演じる真田幸村に使える忍の佐助役など、バイプレイヤーとして活躍。新垣結衣(32才)主演の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でも好演し、2021年1月2日に放送される同ドラマのスペシャル番組にも出演予定だ。前出のお笑い番組ディレクターは、

「体を張ったお笑いからのイメージチェンジに成功して、ご自分のやりたいことをうまく仕事につなげて安定させているアラフィフのピン芸人といえば、藤井さんがナンバーワンでしょう。今や芸人という枠には収まらない、マルチタレントといったほうがいいかも」

 と解説する。前述のドラマ『逃げ恥』で共演する星野源との相性の良さも知られる。

「星野さんといえば、俳優やアーティストとしてマルチな才能を発揮していますが、藤井さんとは公私共に仲がいい。逃げ恥だけでなく、NHKの『おげんさん』でも共演し、息の合った演技を見せてくれています」(番組関係者)

 若手時代は「西の江頭」(江頭2:50のこと)と呼ばれるほど本番で何をしでかすか分からない“暴走タイプ”の芸風だったが、一転、今年流行した“かわオジ”に近い存在に。CMスポンサーからも「優良物件」と呼ばれるほど、ポジションをしっかりと確立させている。2021年も幅広い活躍を見せてくれることだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
テレビの“朝の顔”だった(左から小倉智昭さん、みのもんた)
みのもんた「朝のライバル」小倉智昭さんへの思いを語る 「共演NGなんて思ったことない」「一度でいいから一緒に飲みたかった」
週刊ポスト
陛下と共に、三笠宮さまと百合子さまの俳句集を読まれた雅子さま。「お孫さんのことをお詠みになったのかしら、かわいらしい句ですね」と話された(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
【61才の誕生日の決意】皇后雅子さま、また1つ歳を重ねられて「これからも国民の皆様の幸せを祈りながら…」 陛下と微笑む姿
女性セブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン