RIZINを目指すと語った安彦選手
「プロレスは長州力の頃から好きでしたし、ボクシングの辰吉丈一郎さんに憧れた時期もありましたが、ゼロからのスタートです。おそらく、いまは『格闘技? えっ、何言ってるの?』ってみんな思っているはず。それはJリーガーを目指すと言ったときもそうで、誰もが無謀だと言っていました。でも、みんなのあと押しがあったことでJリーガーへの道が拓けました。だから、とにかく徹底的に勝負して、仲間を増やすこと。まずはアスリートの体をファイターにして、2021年春くらいには何かの大会に出られたらと思っています」
年内にもJリーガーを目指した際に協力を受けた都内のスポーツジムで始動予定だという。そして、格闘技の専門家らを招いた?チーム安彦”結成に向けた準備も水面下で進んでいるようだ。
「Jリーガーとしての3年間に失敗も成功もたくさんありました。そのすべてが財産。43歳で格闘家になった人はたぶん誰もいないですよね? 僕はどこまでも挑戦者、表現者でいたいんです」
サッカー選手から格闘家へ。やっぱり、そのキャリアはどこまでも異色だ。
◆取材・文/栗原正夫、撮影/藤岡雅樹
チームメイトに支えられた