芸能

サザン、尾崎豊を輩出した青学 その土壌を作った筒美京平さん

早見優、岩崎宏美

筒美京平さんの楽曲でヒットを飛ばした早見優、岩崎宏美が想い出を語る

 2020年10月7日、誤嚥性肺炎により逝去した筒美京平さん(享年80)。青山学院大学の大先輩でもある名作曲家の訃報に放送作家でコラムニストの山田美保子さんにとっても、ショックが大きかったという。

 そんな筒美さんの楽曲を見事に歌いこなし、大ヒットを生んだのが岩崎宏美(62才)と早見優(54才)。山田さんが2人の歌手を招いて、筒美さんとの想い出を語ってもらった。

サザンや尾崎を排出した青学の土壌は先生が作った

山田:筒美先生との最大の想い出をお聞かせいただけますか?

岩崎:やはりレコーディングですね。ロサンゼルスで先生のお誕生会をしたこともありました。先生はとにかくオシャレでいらして、ダブルのスーツに太めのネクタイが本当にお似合いだったんです。それも黒とか紺ではなくて、茶のツイードにからし色のパンツを合わせていらして、靴は必ず焦げ茶。でもサイズが24.5cmくらいと小さくて、「なかなか数が入って来ないから、いつも田邊の昭ちやん(田邊昭知さん=田辺エージェンシー代表取締役社長)と取り合いになるのよ」と(笑い)。

山田:オシャレなかただったというエピソードは本当に多いですよね。実は私は青山学院の初等部から大学までの後輩なので、学校から届く冊子に出ていらした先生の写真を拝見して、なんて素敵な先輩なんだろうと。青学はサザンオールスターズや原田真二サン(62才)、尾崎豊さん(享年26)、Dragon Ashなどなど多くの著名なミュージシャンが在学していたんですけれど、そうした土壌も先生が作ってくださったのだと信じています。

岩崎:白のメルセデスに乗っていらしたのもカッコよかったですよ。実は先生は免許をお取りになったのが遅くて、私と仮免許取得の時期が同じだったんです。晴れてふたりとも、免許を取ることができて青山通りなんかですれ違って「先生~~」って声をかけると、すっごくうれしそうな顔をなさって。シャイだけれど、とってもチャーミングなかたでもありましたね。

山田:クルマに関しては、先生の訃報に際して『ラブ・シュプール』『抱きしめてTONIGHT』など約50曲もの楽曲提供を受けた田原俊彦サン(59才)がブログで「品のあるたたずまい」「真っ黄色なポルシェに乗って颯爽と帰っていく」と綴られていました。

早見:うらやましい。トシちゃんとはデビューが2年しか違わないのに、私は先生にお会いしたことがなくて。

岩崎:エ~~~ッ!

早見

筒美さんとの対面は実現しなかったと明かした早見優

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

撮影/田中智久

※女性セブン2021年1月7・14日号

筒美京平さんの思い出を語る岩崎宏美

筒美京平さんの思い出を語る岩崎宏美

関連キーワード

関連記事

トピックス

盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
モサドの次なる標的とは(右はモサド長官のダビデ・バルネア氏、左はネタニヤフ首相/共同通信社)
イスラエルの対イラン「ライジング・ライオン作戦」を成功させた“世界最強諜報機関”モサドのベールに包まれた業務 イラン防諜部隊のトップ以下20人を二重スパイにした実績も
週刊ポスト
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン