レールの上は歩かせない
「以前の私は、将来、自分に子供ができたら、私立の学校に通わせてお稽古事はこれをさせて大学を卒業したらどこそこに就職して……という考えでした。でも、いざ娘が生まれてきてからは、“受験”もだとか“お稽古事”なんてまったく頭に過らなくなりました。
これまで私が歩んできた人生、後悔はないんですけれど、結構、きっちりと敷かれたレールの上を真面目によい子で育ってきたというのがあって。しかも“高橋英樹の娘”ということで、何か取捨選択をするときは頭のなかで『この道を選んでもいいかな』と、常に親の名を傷つけないように生きてきたんです。
30才を過ぎたあたりから、自分のキャリアやアイデンティティーが確立されてきて、『いま、私は高橋真麻の人生を歩んでいるんだ』とようやく自由を実感できるようになりました。
だから、娘にも同じような負担を背負わせたくない。自分のやりたいことに突き進み、伸び伸びと楽しい人生を送ってくれたらいいです。それが親としていちばんの幸せですね」
【プロフィール】
高橋真麻(たかはし・まあさ)/1981年10月9日生まれ、東京都出身。2004年、フジテレビに入社。アナウンス室に配属。バラエティーや報道番組で司会を務めた後、2013年に退社。現在はフリーとして多方面で活躍中。2018年に一般男性と結婚。2020年4月に第1子を出産。
取材・文/加藤みのり 撮影(高橋真麻さん)/浅野剛
※女性セブン2021年1月21日号