患者数が多いパターン4の生活習慣病では、薬の種類による飲み合わせリスクがある。
「血液中のコレステロール値を低下させるスタチン系(LDLコレステロール低下薬)の脂質低下薬と降圧薬のカルシウム拮抗薬を併用すると、スタチンの血中濃度が上がり、肝機能障害や横紋筋融解症の怖れがあります」(同前)
認知症患者のケースでは、症状を抑えるための薬が病気を進行させかねない(パターン5)。
「認知症が進行すると、暴力的になることがあります。それらを抑えるために抗精神病薬が処方されるケースもありますが、服用すると、今度は認知機能低下が進んでしまうことがある。やむを得ない事情がある場合を除き、服用には慎重になるべきです」(同前)
※週刊ポスト2021年1月15・22日号