「多剤処方」で要注意!5つのパターン【1】

「多剤処方」で要注意!5つのパターン【1】

 パターン2(不眠症やうつ病等の精神疾患)では薬の“効きすぎリスク”が生じるという。

「眠りが浅くなる傾向がある場合、睡眠薬も処方されることが多い。その後、うつ状態が悪化すると抗うつ薬や抗精神薬を追加されることもあります。これらの薬は似たような作用であるため、薬の効き目が強くなりすぎることがあります。瞳孔が開く、尿が出ない、便秘、胃荒れ、肥満などの症状が出やすくなる」(長澤氏)

 歳を重ねるにつれて骨粗鬆症や、背中や関節の痛みに悩まされる人が増える(パターン3)。北品川藤クリニック院長の石原藤樹医師が指摘する。

「骨粗鬆症治療薬と鎮痛薬は、どちらも胃を荒らして胃腸障害を引き起こす副作用があります。それを防ぐために胃酸分泌抑制薬を併用しますが、その影響でカルシウムの吸収が阻害され、かえって骨粗鬆症を進行させてしまうことがある。そして今度は骨粗鬆症治療薬の量を増やす“負の連鎖”に陥ってしまいます」

薬の種類で“相性”が変わる

 このように「副作用を抑えるための薬」が多剤処方の引き金となる。

 都内在住の60代男性は、腰の痛みで通院するうちに非ステロイド性抗炎症薬や疼痛治療剤などの薬を続々と追加され、現在は5種類の薬を併用している。

「薬の種類が増える典型的なパターンです。腰痛症など痛みが生じる病気では、非ステロイド性抗炎症薬で痛みが治まらなければ疼痛治療剤が追加されるケースが多く、同時に胃荒れやふらつきなどの副作用を抑える薬も処方されます。こうして雪だるま式に薬の種類が増えていく」(同前)

関連記事

トピックス

神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝の番組卒業から1年》中丸雄一、『旅サラダ』降板発表前に見せた“不義理”に現場スタッフがおぼえた違和感
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン
主人公・のぶ(今井美桜)の幼馴染・小川うさ子役を演じた志田彩良(写真提供/NHK)
【『あんぱん』秘話インタビュー】のぶの親友うさ子を演じた志田彩良が明かすヒロインオーディション「落ちた悔しさから泣いたのは初めて」
週刊ポスト
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《いまだ続く広陵野球部の暴力問題》加害生徒が被害生徒の保護者を名誉毀損で訴えた背景 同校は「対岸の火事」のような反応
週刊ポスト
どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン