芸能

『知ってるワイフ』大倉忠義 “ダメ男”役がなぜ似合うのか

広瀬アリス演じる“鬼嫁”に悩まされ…(時事通信フォト)

広瀬アリス演じる“鬼嫁”に悩まされ…(時事通信フォト)

 育児や家事に非協力的な夫に苛立つ妻、そんな妻の態度に悩む夫……。ドラマオタクのエッセイスト・小林久乃氏が、連続ドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系、木曜夜10時〜)で大倉忠義(関ジャニ∞)が演じる役どころについて分析する。

 * * *
 関ジャニ∞の大倉忠義さんが主演する『知ってるワイフ』(フジテレビ系)が始まった。視聴率は一桁台(第二話は7%)と低調でも、放送中のSNSのトレンドワード入りは絶好調。1月7日の初回放送時は、夫(大倉)への不満を大爆発させる妻への共感ワードが溢れていた。日頃の家事、育児に忙しい主婦層が、猛烈な勢いでつぶやいているのがよーくわかった。

 ドラマで妻にやられっぱなしの大倉さんを見ながら「あれ……この雰囲気はどこかで見たような……?」と既視感を覚える。これまで見てきたドラマの記憶を掘り起こすと、彼はどうやら“ダメ男”を演じている回数が多いのだ。

妻に怒鳴られ、物を投げられる…イケメン臭はどこへ?

 今回の『知ってるワイフ』は韓国で放送されたドラマのリメイク版。銀行勤務、結婚5年目、二児の父親の剣崎元春(大倉)。ヒステリックな妻・澪(広瀬アリス)の罵声に怯えて、家庭では全く立場がない。そんな元春のところに「ある場所で使えば過去へ戻ることができる」という500円硬貨を手にした奇妙な男・小池良治(生瀬勝久)が現れる。元春は鬼嫁から離れて、新しい人生を進もうとタイムスリップを決行。こういう現実離れした設定は、いかにも韓流らしい。

 第一話で話題になったのは、出世できず家事もしない、家族への思いやりもない夫に向かって、不満を怒鳴り散らす澪の様子。これが主婦層には共感の嵐だったらしい。愛しているはずの旦那様のことを「おい!」と呼び、最終的にカニの足を元春にぶん投げていた澪。広瀬アリスの迫力ある鬼嫁ぶりは、夢でうなされそうなほどの剣幕だった。そんな妻に何も言い返すことができない夫は、ストレスを少しずつ自分の中に溜めていく。

「こ、これがジャニーズのトップアイドルか……」と見ながら笑ってしまう。大倉さんはグループ内で一番のイケメンと言われているうえに、身長も高い。しかもアイドルなのだから稼ぎも良し、と最優良の男性のはずなのに、元春役にはその影もなかった。でも彼の“ダメ男役歴”は、今作で始まったことではないのだ。

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン