入院中、見舞いに訪れた三男と。「コロナが終息したら、昨年お冬には叶えられなかったスキー旅行に連れて行ってあげたい」と笠井さん(写真はオフィシャルブログ『笠井TIMES~人生プラマイゼロがちょうどいい』より)

入院中、見舞いに訪れた三男と(写真はオフィシャルブログ『笠井TIMES~人生プラマイゼロがちょうどいい』より)

「退院する前に、家族にLINE通話で『自室に引きこもってセルフロックダウンします。部屋から出ませんから、よろしくね』と頼みました。

 トイレとお風呂、早朝の散歩以外は部屋から出ない。食事は息子たち(次男・22才、三男・17才)がドアの前まで運んでくれて、食べ終わった食器も下げてくれました。退院後もひとりで食事をするのは寂しかったですが、食卓とスマホでつながっていたので、一緒に食卓を囲んでいるのと同じように映像を見ながら会話もできました。結婚記念日も三男の誕生日もそういう形で祝うことができてうれしかったです」

 闘病中、いつも前向きに背中を押してくれたのは、テレビ東京の元アナウンサーで現在も同社の管理部門に勤める妻の茅原ますみさんだった。

「妻はもともと、ものすごく泣き虫な人なんですよ。でも、がんに関しては本当に泣かない。明るく『何言ってんの、大丈夫よ』って、それを貫き通していましたね。後になって『私の役目はあなたに元気を照射することだから』と話してくれました」

【プロフィール】
笠井信輔(かさい・しんすけ)/1963年4月12日、東京都出身。早稲田大学卒業後、1987年にアナウンサーとしてフジテレビに入社。大規模災害時には被災地の取材のほか、ボランティア活動にも積極的に取り組んだ。2019年10月に同社を退社し、フリーアナウンサーに転身。多方面で活躍中。

取材・文/加藤みのり 撮影/浅野剛

※女性セブン2021年2月4日号

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